« 発気揚揚 | Main | ドラフト会議 »

November 22, 2004

どすこい吊り屋根

相撲の土俵の上には天井から,屋根のような物が吊り下げられている.調べたところ名前は,そのまま「吊り屋根」.最近,私はその吊り屋根の良さに気が付いた.自分の部屋にも吊り下げたいくらいだ.いや,自分の部屋だけでは勿体ない.色々な場所に吊るしたい.吊り下げられた吊り屋根は,洗練されたフォルムで,どんな場面でも相性の良さを見せつつ,ガッチリとした確かな存在を示してくれるはずだ.

招待されたパーティー会場.ダンスパーティーと聞いてきたのに,どうも様子が違う.会場に入ると何故か塩を撒きたくなる.恰幅のいいご婦人にぶつかりたくなる.料理を食べると「ごっつぁんです」という言葉が自然に出て来る.何故だろう?
そんなパーティーの天井にはシャンデリアの代わりに,吊り屋根がぶら下がる.やがて取り組みタイムが始まると,紳士淑女はダンスの代わりに,相撲で愛を囁き合う.憧れの小粋な相撲パーティー.間違えてやって来たシンデレラも,12時になればマワシを忘れて帰っていくことだろう.
はぁー,ドスコイ,ドスコイ.

教会での結婚式.でも,神父は聖書ではなく軍配を手にしている.何故だろう?
そんな教会には鐘の代わりに,吊り屋根がぶら下がる.ガランゴロンと吊り屋根が揺れる.バージンロードならぬ,花道から,新婦が親方こと,父親に付き添われて登場すると,参列者からはライスシャワーではなく,ソルトシャワーが降り注ぐ.新郎新婦は,お互いのタイミングを見計らうと,永遠の愛を誓う相撲を始める.神父はタドタドしい日本語で「ハッキヨイ,ノコッタ,ノコッタ」と取り組みを盛り上げる.
結果は,早くも尻に敷かれ気味だった新郎が新婦を投げて大金星.参列者の座布団が乱れ飛ぶ.迂闊にも勝ってしまった新郎はこれから先,「あの時,私を投げたじゃない」と死ぬまでネチネチ言われそうだ.
はぁー,ドスコイ,ドスコイ.

小学校の荒れる学級.授業に集中できない子供達が授業中に奇声を上げ大暴れ.教師も手が付けられずに,ただ困り果てるばかり.
そんな教師の最後の味方は吊り屋根だ.教室に吊るすと雰囲気は一転,子供達は嘘のように真面目になる.毎日,朝早くに登校して,下校時刻まで,ひたすら相撲の稽古に打ち込む.朝から晩まで相撲漬け.給食を「ちゃんこ」,先生を「親方」,学校を「部屋」と呼び,交わされる挨拶は「ごっつぁんです」.生徒には爽やかな汗,教師には更生の喜びの涙が溢れる.
でも,授業はどこへ行った?
はぁー,ドスコイ,ドスコイ.

個人的には,相撲ブームの波が押し寄せている.技の華麗さ,力強いぶつかり合いなどとは無縁の部分で喜んでいる自分.日々の鍛錬を欠かさない力士達には,関係ない部分で盛り上がって本当に済まないと思っている.
はぁー,ドスコイ,ドスコイ.

|

« 発気揚揚 | Main | ドラフト会議 »

Comments

国会議事堂の天井にも
ぜひぜひ「吊り屋根」つけて欲しいですね!
中継を見る国民は
現状より余程納得するような気がします。

Posted by: | November 23, 2004 at 08:09 PM

天井に吊り屋根付けて国会議員に相撲をやってもらっても困りますけど….まあ,居眠りや携帯をいじっているよりも有効かもしれませんね.

Posted by: JC若鶏 | November 23, 2004 at 10:44 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 発気揚揚 | Main | ドラフト会議 »