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February 24, 2005

牛丼祭り

先日,牛丼屋では一年ぶりに牛丼が売られた.店には牛丼を求める人が詰めかけ,長蛇の列となったらしい.みんな,それ程までに牛丼が好きだったのか?まあ,きっと好きなのだろう.
ともあれ,車は店に突っ込むは,牛丼が売り切れと聞いた男が暴れるはで,もうとんでもない騒ぎだ.祭りのようだ.いや,もう「ようだ」ではなく祭りだ.
そんな牛丼祭りだが,一年に一度牛丼を売り出したら毎年恒例の祭りとなるかもしれない.200年後には,日本各地でその地の祭りと結びついて本当の祭りとなるかもしれない.

・開門と共に神社に祀られた牛丼まで走り,その年一番の牛男を決める兵庫の牛男レース
・全裸で牛丼を奪い合う岡山の奇祭,裸牛祭り
・山の斜面から巨大な牛丼を落とし,転がる牛丼に皆で必死にしがみ付き,跨る,牛柱祭り
・巨大な牛丼に願いを書いた短冊を吊るす仙台の牛夕(うしばた)
・山で巨大な「牛」の文字の形に火を焚く京都の牛文字焼き

おそらく,スペインの牛追い祭りの発祥も牛丼のせいだ.

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地名の悲劇

世界には,日本語で考えるとおかしな名前の地名というのがある.
有名な例は,エロマンガ島であろう.エロマンガ島とはバヌアツなる国にある島だ.何度見ても首を捻ってしまう.どうなんだろう,この名前は.しかし,エロマンガは島の名前だけではないらしい.エロマンガという地名はオーストラリアにもあるそうだ.世界的にちょっとしたエロマンガのムーブメントがあるのかもしれない.
ただの土地の名前で終わればいいのだが,変な地名が悲劇を招くのは,その名前が歴史の表舞台に立つ時である.変な地名が呼んでしまう悲劇を挙げてみた.

・スケベニンゲン
スケベニンゲンはオランダの都市だ.
もしも,封建時代,スケベニンゲンに豪華な宮殿が建てられていたら凄いことになっていた.その宮殿の名前はスケベニンゲン宮殿だ.スケベの殿堂,スケベニンゲン宮殿だ.そこを舞台にした漫画のタイトルは,当然スケベニンゲンのバラだ.オスカルだってアンドレだってただのスケベ人間に成り下がる.
さらに,ここでジャワ原人や北京原人のような原人の化石が見つかったら,もっと凄いことになる.その原人の名は,スケベニンゲン原人.略してスケベ人間だ.化石として発掘されるスケベ人間.スケベを極めた種族の化石だ.

・チンコ川
チンコ川は中央アフリカの川だ.この流域で文明が興っていたら凄いことになっていた.文明の名はチンコ文明だ.歴史の教科書でいきなり中学生を震撼させることになっていただろう.クラスの美少女も,顔を赤らめながら「チンコ文明が……」と言うのだ.えらいことになってしまう男子中学生続出.ビバ四大文明とチンコ文明.

・ヤキマンコ
ヤキマンコはロシアの地名だ.第二次世界大戦で日本に降伏を勧告した宣言が出された会談がポツダムではなく,ヤキマンコで行われていたら凄いことになっていた.「ヤキマンコ宣言」である.ヤキマンコ宣言などを受け入れていたら,日本に戦後復興はなかったであろう.何しろ焼かれるのだ.

こんな悲劇,いつか起こってくれないかなあ.

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February 22, 2005

今日は初めての一言ネタ

おいおい,そんなにバスコ・ダ・ガマ扱いすんなよ.

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February 21, 2005

ブルガリアよーぐると

ブルガリアと謂えばヨーグルトである.ヨーグルトの国といえばブルガリアである.
日本人なら大部分が,同意して頂けると思う.でも,ちょっと待て,本当にそうなのか?本当にブルガリアはヨーグルトの国なのか?ひょっとして,日本人が勝手にブルガリア=ヨーグルトの国と思っていやしないか?
ひょっとしたら,ブルガリア人はヨーグルトすら作っていないのかもしれないし,「あんな牛乳の腐った物,人の食い物じゃねー」と思っているのかもしれない.
ブルガリアとしては,本当は他にもっとアピールしたい物があるんじゃないか?

・チーズ
チーズなんて腐った上にかびているのにいいのか?ヨーグルトよりエライことになっているのに.

・フランス料理が美味い
ああ,ブルガリアなのに,ブルガリアなのに…….

・ソフィア市の三丁目に住むイヴァンさんの飼っている犬がやけに可愛い
国を挙げて誇るイヴァンさんの犬の可愛さ.

・メソポタミア文明発祥の地
いや,嘘はいかんだろ,嘘は.

・ちょんまげ
ブルガリア人のことは良く知らないが,察するに,みんなちょんまげ姿で歩いている気がする.ならば,それをアピールしたらどうだろう.

・たわしの原産国
たわしは,ブルガリア人のヒゲから出来ていることは意外と知られていない事実だ.

改めて考えると,やっぱりヨーグルトが一番無難か?
でも,ブルガリアを漢字で書くと「勃牙利」なのだが,「勃牙利」にそこはかとなく漂う微妙なエロさはアピールしてもいいと思う.

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February 17, 2005

豆る

植木鉢に植わった豆に水をやると,メッセージが書かれた双葉が発芽する「マ・メール」というやつがある.こんな感じのやつだ.
しかし,残念なのは,買った人が自由に文字を入れられない点だ.予め決められたメッセージから選ぶしかない.私としては,是非,自由に文字を書いて人に贈ったり,贈られたりしたい.どうでもいいことを豆に主張させたい.

「ハズレ」
おい,ちょっと待て.何にハズレたんだ?

「どちらかというとアタリかな」
何に当たったのか知らないけど,嬉しいような,嬉しくないような.でも,どちらかというと嬉しいかな.

「豆」
うん,分かってる.

「めかぶ」
いや,お前はめかぶじゃないだろう.

「私は畑のお肉です」
まあ,確かにそうだけど,そんなこと主張されてもなあ.

「あなたのご覧になった豆サイトの利用料が未納となっておりますので下記の口座に……」
面倒臭い架空請求.でも,豆サイトなんか一度も見ていない.いや,豆サイト,あるなら見たい気がする.

「この豆は文章が読まれると自動的に消滅します」
弾け飛ぶ豆.

「犯人はこの中にいる」
豆が解決する難事件.

「ネロとパトラッシュは静かに目を閉じたのでした」
いや,泣かないぞ.泣いてたまるか.でもそう思えば思う程,涙が溢れるのは何故だろう.

「今日はこれでお終い」
そういう訳で,次の更新で会いましょう.

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February 16, 2005

101話目の百物語

「まあ結論としては,バレンタインデーにチョコを貰う奴など滅んでしまえということです.」
100話目を話し終わったJC若鶏は,目の前のろうそくの火をふっと吹き消した.
「そらみろ,何もなかったじゃないか.あんなにやるだけ無駄だって言ったのに.」
暫くの沈黙の後,37話目を話したJC若鶏が,イライラしたように言った.
怪談には,百物語というものがある.百本のロウソクに火を点け,怪談が一話終わる毎に一本のロウソクの火を消す.全てのロウソクの火を消した時,暗闇に妖怪が現れるというやつだ.馬鹿な話にも,百物語と似た話がある.百本のロウソクに火を灯し,馬鹿話が一話終わる毎に一本のロウソクの火を消す.全てのロウソクの火を消した時,暗闇にとんでもない馬鹿が現れるという話だ.
今日は,そのとんでもない馬鹿とやらを拝もうと,ハンドルネームでJC若鶏を名乗る人百人を集めて各々一つ話を披露する企画が開かれたのだ.
「何がとんでもない馬鹿だよ.わざわざ来て損したよ.」
68話目を話したJC若鶏が不満を漏らす.不満を68話目のJC若鶏だけではない.百話終わっても何も起こらない事に,集まったJC若鶏が次々と,「阿呆くさい」だの,「つまらない」だの不満を漏らし始めた.
『だったら来るなよ.第一,JC若鶏ってハンドルネームの意味が分からん.』
そうは思いつつも,この企画の主催者であり,1話目を話したJC若鶏の私は,ちょっとばつが悪い.何とかこの場を離れたい.
「ちょっと,トイレ行ってくる.」
と私は徐に席を立ち,「逃げるなよ」,「早く帰って来いよ」のJC若鶏達の声を背に受けてトイレに逃げ込んだ.
「さて,どうこの企画を締めたものか.とんでもない馬鹿とやらが現れるのが,一番いいんだけどなあ.でも何なんだよ,とんでもない馬鹿ってのは.とにかくなんでもいいけど,馬鹿の神様,いるならなんとかしてくれ.」
私はトイレに逃げ込んだものの,この先どうすればいいのか思いつく事もなく,一人呟いてみた.一人トイレで呟いてみてもどうしようもない.考えたところでどうしようもない.
「まあ,ここで考えてもどうにもならん.みんなの所に戻るか.」
私の他99人のJC若鶏がひしめく会場に戻ると,とんでもない馬鹿はそこに確実に存在していた.百話も馬鹿話をしたとんでもない馬鹿が.

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February 14, 2005

バレンタインデーの贈り物

今日はバレンタインデーなどという凄くどうでもいい日だ.
チョコレートを贈って告白したり,されたり,もう何か無縁の私には凄くどうでもいい.贈ったり贈られたりする物がチョコレートでなかったら,無縁の人も少しは楽しめただろうに.

放課後,男子生徒は女生徒に体育館の裏へと呼び出される.
「これ,自家製なの.」
影に隠れていた女生徒の仲間達が男子生徒を無理やり押さえつけ,女生徒は男子生徒の顔に味噌を塗る.バレンタインデーは,女の子が好きな男の子の顔に無理やり味噌を塗る日だ.
モテる男子は味噌臭い.
「いやー,モテる男は辛いよ.」
味噌漬けの漬物みたいになっている.

放課後,男子生徒は女生徒に体育館の裏へと呼び出される.
「これ,あたしが昨日家で絞めた豚なの.」
差し出す手には,内臓的な生肉が握られている.バレンタインデーは,女の子が豚のコブクロを手に男の子に告白する日だ.
「あ,ありがとう.」
「うれしー,下ろし大蒜と醤油で食べてね.おいしいと思うの.」
この男子生徒のカバンからは血が滴り落ちる.
モテる男子は,ちょっと猟奇的だ.
「いやー,モテる男は辛いよ.」
と腕に抱えられているのは,大量のコブクロ.猟奇的な彼氏.

放課後,男子生徒は女生徒に体育館の裏へと呼び出される.
「大好きだよー.」
女生徒が男子生徒に腐った卵をぶつけて逃げる.バレンタインデーは,女の子が好きな男の子に腐った卵をぶつけて逃げる日だ.走り去る女生徒の思春期溢れる後姿が目に眩しい.
モテる男子は腐った卵塗れでヌルヌルだ.
「いやー,モテる男は辛いよ.」
と硫化水素みたいな匂いを発している.彼を妬む男がドサクサに紛れて卵をぶつけているのは,気のせいなんかじゃないだろう.

無縁の人間は,味噌漬けにされる事もなく,カバンが生肉で血まみれになる事もなく,中学校の化学の実験みたいな匂いを発する事もない.モテる人間ざまあみろ.

まあ結論としては,バレンタインデーにチョコ貰う奴など滅んでしまえということです.

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February 11, 2005

二千円札の使い方

世に出回っているはずだが,全く見ることがない二千円札.作ったけれど無駄だったように思われる.この二千円札の有効な使い方ははいものか?

・リアルな子供銀行券として

・靴の中に入れて脱臭剤として

・水に浸し,熱が出た時に額に乗せる熱冷ましとして

・タキシードの胸ポケットにスカーフの代わりに入れるお洒落のワンポイントとして

・おにぎりに巻く海苔の代用品として

思わぬ所に二千円札の使い道がある.

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February 09, 2005

通勤コースター

殺伐としている満員電車.殺伐さを解消するために,アミューズメント区間を設けたらどうだろう.例えば,ジェットコースターなんかはいかがなものか.
「この電車は,池袋・新宿間はジェットコースターになっております.お立ちのお客様はしっかりお掴まりください.発車後4秒ほどで120kmになります.それでは,3,2,1,スタート.ひゃほーーい.」
電車内では,サラリーマンは倒れ,女子高生はスカートがまくれてひっくり返る.オヤジのカツラがズレて,ばあさんの入れ歯がすっ飛ぶ.もう大変.
そんな通勤電車,少し期待してしまう.

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February 07, 2005

デアゴスティーニ

デアゴスティーニが週刊で出している雑誌を定期購読したい.しかし,毎回微妙に私のツボを外すので,定期購読に踏み切れない.「週刊そーなんだ!」は,かなり心魅かれたが,買うには至らなかった.ああ,集めたい.全部集めた雑誌を特製バインダーでバインドしたい.
そこで,こんな特集雑誌なら集めたいと思う物を考えてみた.

「週刊 日本の町長」
「市」程大きくもなく,「村」程小さくもない半端な行政の長を特集.
町長の趣味,家族構成,最近の悩み事,あらゆる角度から町長を徹底解説.
創刊号は特製の町民憲章が付いて130円.

「週刊 中学校の池」
全国の中学校内にある池を調査.形,面積,容積,最深部の深さを綿密に調査し,図や写真で分かりやすく解説.鯉5匹,鮒10匹,金魚20匹,捨てられたエロ本1冊など池に生息する生物から,捨てられている物等基本もしっかり抑える.
創刊号は鮒の骨格標本が付いて380円.

「週刊 ブルジョアの食べ物」
何かの卵,どこで採れるのか想像も付かないキノコ,肉的な食べ物,色取り取りの草を写真付きで詳しく解説.庶民が食べる事を許されない食物の特集.金持ちで閉じた食物連鎖が見えてくる.
創刊号は飾り絵皿が付いて640円.

こんなデアゴスティーニの雑誌.冗談でなく,創刊されたら是非コンプリートしたい.

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February 06, 2005

弘法大師の逸話

日本全国に怪しげな言い伝えが点在して残っている人といえば弘法大師だ.
杖で地面を叩いて沸いた温泉があったり,日照りに困った農民のために噴き出させた湧き水があったり,立ち寄った際に建立した寺があったり,各地には,本当の話から嘘っぽい話まで,各種取り揃えられている.
そんな言い伝えの中でもあまり語られることのない話を集めてみた.

五重塔から同じ材料で重さの違う2つの玉を作って落下させ,同時に地面に落ちる事を実証した.今でも東北地方のある寺にはその玉が残っているという.その寺の近くでは,壊れた大仏の頭が地面に落ちるのを見て万有引力を発見したという言い伝えもあるが,それは疑わしいとされている.

若かりし日,山寺で修行中に木から垂れ下がる蔓にぶら下がり,「アーアーアー」と言って木から木へと飛び移って移動していたという.これがターザンの起源である.

常温超伝導で金属の板を浮かせることに成功.この板が大層気に入ったらしく,それ以来金属の板を懐に入れて,死ぬまで宙に浮いていたという.いや,死んでも宙に浮いていたという.

プラナリアの再生能力に注目し,次から次へとプラナリアを千切っては捨てていたという.弘法大師はプラナリアの極意を悟り,同じ再生能力を手に入れたという.

弘法大師は40歳で日本を去ってモンゴルに渡り,ジンギスカンとしてモンゴル帝国を作るのだが,ここに集めた話は全て日本にいる間に残した逸話である.

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February 03, 2005

手相の人

歩いていると,「手相の勉強をしているのですが……」と宗教関係の人に声を掛けられることがある.勿論,無視をしても良いのだが,それでは少し味気ない.味わいのある返答はないものか.

「すみません,手相の勉強をしているのですが…….」
「おう,頑張れよ!じゃあな.」
これだけでは,ちょっと寂しい.それに,これではただの応援する人だ.仲間だと思われても困る.

「すみません,手相の勉強をしているのですが……」
「私は,おっぱい占いの勉強しています.」
「え?」
「私,手相見せます.あなた,おっぱい見せてください.あっ,見なくても触るだけでも大丈夫です.」
何が大丈夫なんだ?手相の人が女子の人なら全く差し支えないのだが,男だったら乳など見たくもないし,触るなど以ての外だ.

「すみません,手相の勉強をしているのですが……」
「私はフランス語を勉強しています.じゃあちょっとそこの喫茶店で,お互い夢を語りませんか?」
「え?」
「実は,学業成就のいい神様知ってるんですよ.いやいや,時間は取らせません.実はその神様,私のポケットに入っているんですよ.一緒に拝みましょう!」
まあ,そこそこの味わいだな.でももうちょっと頑張ろうってところだ.

意外に奥の深い味わいのある断り.もう少し味わいのある返答が出来たら,手相の人には,話しかけられる前に寧ろこちらから積極的に声を掛けていきたい.

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February 02, 2005

豆撒きマン

節分が近い.節分といえば,当然「豆撒き」だ.しかし,「豆撒き」という行事はよく考えると,結構間抜けではないのか?裃に袴姿で「鬼はー外,鬼はー外」と鬼に向かって豆を撒く.どうなんだ?

「ガハハ,食べちまうぞ.」
と鬼が迫り来る.
「あわわ,命だけは勘弁をー.」
と腰を抜かして動けなくなってしまう憐れな男.
「いただきまーす.ガハハ.」
「鬼よ,ちょっと待て.そうはさせんぞ!」
憐れな男を救うべく,裃に袴姿の豆撒き男の登場だ.
「これでも喰らえ.それ,鬼はー外.鬼はー外.」
パラパラと豆を撒く豆撒き男.
「うひゃー豆だ,これは堪らん.助けてくれー.」
と鬼はそそくさと逃げていく.
「君,危なかったね.さあ,歳の数だけ豆を拾って食べよう.」

豆撒き男,これではちょっとおかしな人だ.あまり関わりたくない部類の人だろう.豆で逃げる鬼も惨めだ.そんな豆撒き男,他の場面で現れてもおかしな人という感じはぬぐえない

生きるか死ぬか,緊迫の場面でも豆撒き男は現れる.
「顔を見られたからには,生かしておくわけにはいかねえ.死んでもらう.」
とナイフを持った男が女に迫る.
「殺人鬼よ,ちょっと待て.貴様の思い通りにはさせんぞ!それ,鬼はー外.鬼はー外.」
豆撒き男が,呑気にパラパラと豆を撒く.ある意味,殺人鬼より怖い.

家庭内のいざこざにも豆撒き男は首を突っ込む.
「お義母さん.早く御飯食べてくれないと片付かないじゃない.お義母さんの分作るだけでも面倒なのに.」
と嫁が姑に迫る.
「鬼嫁よ,ちょっと待て.貴様の思い通りにはさせんぞ!それ,鬼はー外.鬼はー外.」
豆撒き男が,呑気にパラパラと豆を撒く.床に豆が散らかり,テーブルの上の味噌汁が引っくり返る.鬼嫁は益々,鬼になる.

家族の為に働くお父さんの職場にも豆撒き男が現れる.
「いやー,参った.今日は子供の誕生日なのに残業だよ.」
とサラリーマンの彼は独りつぶやく.
「仕事の鬼よ,ちょっと待て.貴様の思い通りにはさせんぞ!それ,鬼はー外.鬼はー外.」
豆撒き男が,呑気にパラパラと豆を撒く.仕事が納期に間に合わず,お父さんの首が飛ぶ.

一緒に遊ぶ仲の良い幼い兄妹.ほのぼのムードでも豆撒き男だ.
「おにいちゃん,待ってよ.そんなに早く走らないでよ.」
「しょうがないなあ,早く来いよ.」
「おにいちゃん,ちょっと待て.貴様の思い通りにはさせんぞ!それ,鬼はー外.鬼はー外.」
泣き出す妹,逃げる兄.この兄妹が一緒に遊ぶことは二度となさそうだ.

親善大使が来日,友好ムードの場面でも豆撒き男だ.
「ワタシノナマエハ,ジョン・オニール,デス.ニホンノミナサン,ヨロシク,デス.」
「オニールよ,ちょっと待て.貴様の思い通りにはさせんぞ!それ,鬼はー外.鬼はー外.」
国際問題にも発展し兼ねない.

豆撒き男,一歩間違えれば鬼になる.

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