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July 27, 2006

パンティーヌ伯爵

暇になると考えてしまうのだが,パンツとパンティーの違いは何だろう.ズボンの下に穿く下着をパンツ,特に女性物をパンティーと呼ぶ,それだけの違いだろうか.本当にそれだけだろうか.それでは,女性が男性物のパンツを穿いた場合,その瞬間パンツがパンティーに変わるのだろうか.いや,もっと一般的に,例えば,女性が男性物のブリーフを穿くことがブームとなったとしよう,そのときブリーフはパンティーというカテゴリに分類されることになるのか.それでは,どの瞬間からブリーフはパンティーになるのだろうか.個人的には,女性物,男性物という他にパンツとパンティーの違いがあるような気がしてならない.

「おい,サチコ,そういえば今年は部長にお中元は贈ったっけ」
「いやねえ,あなた.先週部長にパンティーを贈ったじゃありませんか」
「おお,そうだったな」
サチコさんとその夫タモツさんがお中元に贈ったパンティー.ちなみにお歳暮に贈るのがパンツだ.お中元に贈るパンティー,お歳暮に贈るパンツ.そんな違い.日本の美しい伝統がこんなところにも生きている.

料理上手なお母さん.買ったばかりのパンツを水に浸して,火にかける.そこにワカメや豆腐を加えて味噌汁の完成だ.新品パンツの一番ダシが効いた上品な味.パンティーには出せない味だ.
ダシが出るのがパンツ,ダシが出ないのがパンティーだ.

He is pants.「彼はパンツだ」
He is pantsier than I.「彼は私よりパンティーだ」
He is the pantsest all over the world.「彼は世界一のパンテストだ」
パンツの比較級,最上級を使った英語の例文.
パンツの彼は一体何者なのか.彼の謎に比べたらパンティーの綴りがどうだとかいう話なんぞはとるに足らない問題だ.

飛騨の山中には,今でも人知れず野生のパンツが生息しているという.現在では,ほとんど見られなくなった野生のパンツ.一方,パンツが家畜化したパンティーはペットとして人気だ.喩えるならば,狼がパンツであり,犬がパンティーだ.人になつく事はほとんどない野生のパンツ.隠された牙はいつも研ぎ澄まされている.

パンツとパンティーの違い.それは神が人に与えた最大の謎なのかもしれない.

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July 25, 2006

お台場

お台場で開催されているテレビ局主催のイベント「お台場冒険王」.お台場に待っている冒険とはどんな冒険だろう.しかし,真の冒険というのは,わざわざお台場に行かなくてもどこにでもあるのだと思う.

・冷奴にソースをかけてみる
・寿司をソースで食べてみる
・いつもの髪型にソースで彩を
・カラリと揚げた部長のネクタイにソースを添えて
・気になるあの娘に勇気を出して初めてのソース
・心の出窓にソースを飾り付け

日常に潜むちょっとした冒険.そして,ソース.お台場で僕たちを待っているのはソース王なのかもしれない.

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July 21, 2006

PTA推奨

PTAの具体的な活動内容が全く分からない.小学校や中学校などにあるPTAなる組織は何のためにあるのだろう.名前はよく聞くが,具体的に何をやっているかとなると不明だ.健全な青少年の育成とかそういうあれっぽいが,本当にそうなのかは,よく分からない.個人的な経験だが,PTAの役員は健全な青少年ともっとも遠いところにいそうな人で構成されていたような気がする.
そんな何の略かも分からないPTA.何なのだろう.

コンビニエンスストアで売られているお弁当.原材料に使われている様々な添加物.そこに連ねる「調味料(アミノ酸,PTA等)」の文字.お弁当の添加物として加えられるPTA.活力の源だ.食べた者の血となり肉となれ.

田舎から届いた段ボール箱に添えられた手紙.
「マサヒロへ.東京で元気にやっていますか.こちらはみな元気でやっています.ばあちゃんがマサヒロのためにと作ったPTAを送ります.マサヒロが元気に帰ってくるのを待っています.母さんより」
マサヒロは,段ボール箱に入ったばあちゃん手作りのPTAを握り締めて涙する.

新発売の缶コーヒー.特許製法の「PTA製法」で新鮮なコーヒー豆の味を落とさずにロースト.本場ブラジル人に習った本格派の飲み方.缶を開けるだけで違いが分かる新製法だ.

東京都港区お台場に新しいプレイスポット「東京PTA」が誕生.遊び,ファッション,グルメ,最先端の流行発信基地だ.若者達の憩いの場,東京PTA.今年のお台場の夏もアツい夏になりそうだ.

「おじいちゃん,おばあちゃん,鬼が島へ鬼退治に行ってくるよ」
桃太郎の鬼が島への出陣.おじいさんとおばあさんが桃太郎を見送る.
「桃太郎,ちょっとお待ち」
おばあさんとおじいさんが持ってきたのは,手作りきびだんごと「PTA」と書かれたのぼり.きびだんごを腰に着け,「PTA」ののぼりを背中に挿して旅立つ桃太郎.もう怖いものなしだ.

僕らの知らないところで活躍しているPTA.正体を知られると地球にいられなくなる宇宙人なんかの類なのかもしれない.

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July 19, 2006

最後の審判

ワールドカップを見ていたら,サッカーの審判がイエローカードやレッドカードを出した時に何やらメモをしていた.あれは一体何なのだろう.何試合か見たが,どの審判もイエローカードを出したり,レッドカードを出す時にはメモをするようだ.思うに,サッカーの審判はメモが好きなのだろう.辛いサッカーの審判の合間に,楽しいメモタイム.思う存分メモをとることのできる誰にも邪魔されない自分だけのプレジャータイムだ.サッカーが好きだからではなく,メモが好きだから審判になったという人も3人くらいはいると思う.
そんなサッカー審判のメモ.一体何が書かれているのだろう.

・松坂牛のおいしさ
・あの時渡せなかったラブレター
・どこかで失くした本当の自分
・今は亡き愛犬ペスとの思い出
・大腸の不思議

選手とグランドを走る審判が試合そっちのけで思う松坂牛の美味しさ.そして,思春期の甘酸っぱい心残り.高々と上げたレッドカードを手に,胸に秘めているのはペスへの思い.そういえばロナウジーニョはどことなくペスに似ている.蘇るペスの姿に審判の目じりに涙が光る.
ワールドカップでの本当の主役は選手ではなく,審判なのかもしれない.

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July 06, 2006

もぎたて

サッカーで聞く言葉「バナナシュート」.この呼び方はどうなんだろうと思う.蹴ったボールがカーブする結構凄いシュートなのに,名前が凄くない.「バナナ」がよろしくないのだろう.バナナが凄いシュートも台無しにしている.
「ロナウジーニョです.好きな食べ物はバナナです.得意なシュートはバナナシュートです」
折角のロナウジーニョさんもこれではただのバナナ好きだ.バナナには,何かを台無しにする力がある物だと思う.

「くらえ,バナナキッーク」
仮面ライダーの必殺技が炸裂し,怪人は地面に崩れ落ちる.
「おのれ,仮面ライダー.覚えてろよ」
怪人は力尽きて爆発.また一つ悪の芽は摘み取られた.
強いぞ,仮面ライダーバナナ.

銃弾を受けて倒れる戦友.
「俺は,もう駄目だ」
「おい,馬鹿なこと言うな.しっかりしろ」
「お前だけは,生きて国へ帰ってくれ」
「馬鹿野郎,しっかりしろ」
「済まないが,俺の形見だけでも国へ一緒に連れて帰ってくれないか」
戦友が懐から差し出したのはバナナ.
「おい,目を開けてくれ.おい」
受け取った生暖かいバナナを握り締め,友との別れに涙する.友はもう帰ってこない.そして,手の中で潰れたバナナも帰ってこない.

「おい,みんな今日からこのクラスに入った転校生を紹介する」
クラスの皆の注目が集まる.
「丸和太郎です.みなさんよろしくお願いします」
「丸和のお父さんは外交官で一緒にいろいろな国にも行ったことがあるらしいぞ.みんな,仲良くしてやってくれ」
「はい,僕のお父さんは外交官で,去年までバナナ大使として赴任していました」
クラスに微妙な空気が流れる.

ハイネの詩集を読みながら,ミルクティーを飲む乙女の昼下がり.リラックスタイムは流れるように過ぎて行く.
「あら,もうこんな時間だわ」
流れる涙をハンケチで拭い,読みかけの詩集に栞代わりのバナナを挟む.

ちょっと微妙な佇まいの果物バナナ.しかし,栄養はありそうなバナナ.栄養的な面からから「バナナシュート」を考えてみれば,いいのかもしれない.


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お知らせ

来週はキプロスに出張するのため,更新はお休みです.
どんな仕事をしているとキプロスに行くことになるのか自分でもよく分からない.

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July 04, 2006

オリバー・カートン

タバコの増税のせいだろうか,先月はコンビニエンスストアなどで「タバコ,カートンの予約受付中」と貼り紙されているをよく見かけた.カートンってのは何だろう.タバコを吸わない私としては,未知の単位だ.1カートン買うとタバコは何箱入っているのだろう.カートンという言葉の勢いとしては,100箱くらい入っていてもいいと思う.流石に100はないような気もするが,自信を持って否定は出来ない.
カートンという単位は一体何だろう.

昨晩仕掛けておいた網を引き上げながら,渋次郎は,息子のハルヒコの小さい頃を思い出していた.仕事から帰るといつも無邪気に笑って出迎えてくれた.
「ハルヒコ,父ちゃんが帰ってきたぞ」
「お帰り,父ちゃん.川エビはどれくらい獲れたの」
「おお,ハルヒコ,今日は1カートンも獲れたぞ」
「すげー,父ちゃん,すげー」
「ははは,お前も川エビ漁師になるか」
「うん,僕も父ちゃんみたいに1カートン獲れる川エビ漁師になるよ」
「じゃあ,大人になったら一緒に川エビを獲りに行くか」
「うわーい」
そんなハルヒコは今では思春期の難しい年頃.夜な夜な星を見て詩を読んだり,ギターを弾いてみたり,味噌を練ってみたり.
昨日の夜,渋次郎は,川エビを馬鹿にするハルヒコを殴ってしまったが,後悔はしていない.

「おい,モナムロを30カートン持って来い」
「へい,ただいま」
ソチャップ工房に職人の声が響く.職人は,モナムロからヘコナを使ってソチャップを削り出す.熟練した職人でも,10カートンのモナムロから1カートンのソチャップしか作ることが出来ない.科学技術が進歩し,便利な世の中になっても,日本人にとってソチャップは無くてはならない物だ.日本人の内,3人に2人は日常生活に必要であり,生きていくうえで欠かせない.そんな物だからこそ,職人の手作りで一つ一つ丁寧に作り上げる.時代は変われど,変わらない日本の心がここにある.

築地の場内,魚市場の朝は早い.今日も威勢のよい声が響く.寿司屋のカートンさんは,朝の築地が大好きだ.
「いよっ,カートンさん,今朝も早いねえ.いいカツオが入ったよ.どうだい」
「おっ,こいつはいいカツオだ.5本くれねえかい」
「いつも,悪いねえ」
寿司屋の見習い藤山カートン.江戸時代から続く寿司屋の跡取り息子.外人のような名前は国際時代を睨んで祖父が名づけた名前だ.
カートンは,今,寿司界の頂点へと続く厳しい寿司の道を今登り始めたばかりだ.

1カートンのタバコ.一杯のかけそばとかそういうやつに近いのかもしれない.

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