« October 2006 | Main | December 2006 »

November 23, 2006

クマとワイシャツと私

山などで熊に出会ったら死んだふりをすればいいというが,これが間違いであるということはよく知られていることだと思う.では,我々は熊に出会ったら何をすればいいのだろう.死んだふりが無意味であるのなら,他のことをやった方が有意義というものだ.

・自分も熊のふりをする
・ちょっぴりすねてみる
・ダンスパーティーに誘ってみる
・創作料理で熊をもてなしてみる
・熊を刻んで味噌と和えてみる
・ネックレスにして胸元のおしゃれに
・肉体疲労時の栄養補給に
・髪の毛の生え際にえのき茸を植えてみる

熊に何をするかではなく,熊に何をしてあげられるのか.こんな時代だからこそ考えていくべきなのではないのでしょうか.

| | Comments (3)

November 17, 2006

タルタルエキス

エキスってなんだろう.何か栄養的なものが凝縮されたようなイメージがあるが,果たしてそうなのだろうか.そしてエキスいう言葉と聞いたとき,視覚的にはどのようなものを想像すればいいのだろう.やはり濃厚なトロトロな汁的なやつなのだろうか.それとも寒天のようにプルプルした物なのか.はたまた,生クリームみたいなもフンワリした口どけっぽいものなのか.実物が如何なるものなのか想像が付かない.
よく考えると何だか分からなくなってくるエキス.一体何なのだろう.

秋田県のある山村の風習.
山で採れたてのエキスを刻んで味噌汁に入れる.体が温まるエキス汁だ.寒さの厳しい山村で生まれた村人の知恵.今では秋田県ではメジャーな食べ物だ.
なまはげ,エキス,きりたんぽ.秋田を表すのキーワード.

神は云った.「光あれ」.すると光が出来た.続けて神は云った.「エキスあれ」.すると栄養が出来た.
--ある宗教の聖典より.

今度配属された部長の名前は「山本エキス」.凄くエネルギッシュだという噂だ.

勇気を出して憧れの先輩に告白したこずえちゃん.今日は初めてのデートで,二人で感動大作と評判の映画鑑賞だ.
映画の途中に思わず感動の涙を流す姿を見られてしまったこずえちゃん.恥ずかしくてとっさに誤魔化す.
「ああっ,違う.泣いてないの,エッ,エキスの飛沫がほとばしっちゃった」
エキスがほとばしるこずえちゃんの姿に先輩の胸がキュンとなる

悲しい夜に星空を見上げて「エキス」と呟いてみる.ちょっぴり元気が出てきた.

濃縮された栄養的なエキス.世知辛い現代で一番不足している心のエキスだといえる.

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 09, 2006

破傷風お好み焼き

三種混合なる名前の予防注射がある.「三種混合」という言葉が少し魅力的だ.同じ予防注射でも「インフルエンザ」などより「三種混合」の方がお得感がある.一回で三回も楽しめるような気がする.三種の内訳は「百日咳」,「ジフテリア」,「破傷風」であるが,「インフルエンザ」の予防注射を打つよりもインフルエンザを予防しそうな気がする.
すでに「三種混合」の予防注射を受ける必要のない自分.何だか分からないが,魅力的な三種混合に触れる機会はないだろうか.

お中元,お歳暮で贈るハム,ソーセージ,ハンバーグ.肉の三種混合だ.貰って嬉しい,贈って嬉しい.日ごろの感謝の気持ちが肉に乗せられ相手の下へと届けられる.加工肉に混ぜられているのは塩だけじゃない.心も混ぜられているんだよ.

銀座で有名なカレー屋.日本人シェフなのに本場インドの味と評判だ.
「いやーインド人の心の三種混合で,カレーが旨くなるんですよ」
シェフがカレーを煮ながら思うターメリック,ガンジス川,インド象.インドの心の心の源流だ.

裏のおばあちゃんは誰よりもおばあちゃんらしい.おばあちゃん・オブ・おばあちゃんと呼ぶにふさわしいおばあちゃんらしさ.近所の人からもおばあちゃんと呼ばれてとても親しまれている.そんなおばあちゃんのおばあちゃんらしさの秘密は何でも三種混合らしい.
「あたしの秘密かい.しわ,知恵袋,ふるえ.それじゃないかねえ」
しわ,知恵袋,ふるえ.それがおばあちゃんの三種混合だ.

卒業式の日.最後の学校の帰り道の土手で硬い握手を交わす.
「俺達,卒業しても友達だよな」
「ああ」
俺,お前,そして友情.男達の三種混合.川面が夕日を映し出す青春の一ページだ.

ミニポーチにミニおやつを忍ばせてミニ休憩時間にちょっと楽しむ.おしゃれな女子社員の三種混合,ミニポーチ,ミニおやつ,ミニ休憩時間だ.誰にも邪魔されない魅惑の一時にポーチの中の甘さに酔いしれる.
さあ,女子社員達よ.三種混合でつらい仕事の疲れを癒すがいい.

個性が求められる現代.人それぞれ自分の三種混合を持っている必要があるのかもしれない.

| | Comments (0)

November 02, 2006

とれとれぴちぴち

無果汁で有名なファンタに「とれとれグレープフルーツ」が発売.無果汁なのに「とれとれ」.何が「とれとれ」なのだろう.

腰痛で苦しむおばあちゃん.おばあちゃん思いの孫,ヒサシ君がおばあちゃんのために「とれとれグレープフルーツ」を購入.さっそくおばあちゃんの腰へ塗ってみる.
「効くねえ,腰にしみるねえ.ヒサシや優しい子だよ」
おばあちゃんの腰痛がとれとれ.

「とれとれグレープフルーツ」の生産ライン.次々にファンタがボトルに封入されて出荷される.そこで働くパートのおばちゃん達.
「あらやだ,あたしの取れちゃったわよ」
「あら,あたしもよ.嫌ねえ」
ポロリ,ポロリと生産ラインのおばちゃんの乳首がとれとれ.

社長の孫のタモツ君は中学2年生.今日はタモツ君がとれとれ役だ.
「タモツ,本当に大丈夫かね」
「うん,おじいちゃん,大丈夫だよ」
思春期のタモツ君が生産ラインのマシンに入る.そしてマシンはタモツ君の思春期を搾り出す.
タモツ君→思春期→甘酸っぱさ→とれとれ→封入
同じクラスのこずえちゃんへの片思い.将来への不安.汚い大人たちへの憤り.そんな全ての想いが甘酸っぱさへ換えられてボトリング.飲んでいると涙が出てくるのは何故だろう.

裏の畑でパチョレックがとれとれ.やっほー.

無果汁だけど「とれとれ」.ファンタにとれとれ感を求めるよりも,むしろ飲む人にとれとれ感が求められているのかもしれない.

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2006 | Main | December 2006 »