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April 24, 2008

Round Boze

髪型に「丸坊主」というのがある.「丸坊主」以外に「○○坊主」というのがあるのだろうか.丸じゃない坊主があるからこそ,区別するために「丸」が付いて「丸坊主」なのだと思う.丸じゃない坊主ってのは何なのだろう.

彼の頭には丸みがない.
「角坊主」

ぱらりとひとふり塩をかけて仕上げたグルメな逸品.ちょっと効いた塩気が大人の味わい.
「塩坊主」

長閑な一日.爽やかな春のそよ風.
「春色うららか坊主」

「二つの坊主がが一つになるとき,村に奇跡が起こる」
村の伝説「スカイ坊主」と「グランド坊主」.

窓辺に置いて心の和むインテリア.
「窓辺の鉢植え坊主」

やっぱり一番好きな食べ物は肉.
「肉と坊主」

春は出会いと別れの季節.楽しい出会いもあればつらい別れもある.
「別の高校に行くけどいつまでも友達だよ坊主」

山形県大石田にて.
「五月雨をあつめて早しモガ坊主」

どこからともなく甘いささやきが聞こえてくる.
「坊主のささやき」

多様化する社会.多様化する坊主.

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April 13, 2008

三戸閘門

時代劇の「水戸黄門」で出される印籠.何か心に引っかかるものがある.昔の薬などを入れて携帯する容器の印籠,今でいうところの女子がトイレに携帯する秘密ポーチだ.
そんな秘密ポーチを大勢の前で晒して,平伏させる.持ち主の黄門様も恥ずかしげに頬を赤らめる.どんな羞恥プレイなのだろう.
他に身分を証明する物も持っているだろうに,選んだのは秘密ポーチだ.黄門様も望んでの羞恥プレイなのだと思う.きっとそういうことをされるのが好きな人なのだ.

「ええい,静まれ,静まれい. この紋所が目に入らぬか」
と悪の一味に叫ぶ格さん.袂から取り出したのは,葵の御紋入りの日記帳.
「こちらにおわす御方をどなたと心得る.畏れ多くも,中学生時代に思いの丈を日記に綴った,前の副将軍,水戸光圀公にあらせられるぞ」
中学生時代の黄門様の日記帳を開き読み上げる格さん.
「9月28日,僕は魔界からの使者かもしれない.人類を滅ぼせという声が聞こえる」
混乱しながらも平伏する悪の一味.それを見ながら頬を赤らめて慌てる黄門様.しかし,どこか嬉しそうな黄門様だ.

「ええい,静まれ,静まれい. この紋所が目に入らぬか」
と悪の一味に叫ぶ格さん.袂から取り出したのは,葵の御紋入りのノートパソコン.
「こちらにおわす御方をどなたと心得る.畏れ多くも,あらゆる分野のエロ動画をコレクションしてファイル交換を行い,ファイル交換界では将軍様と呼ばれる前の副将軍,水戸光圀公にあらせられるぞ」
ノートパソコンの「見よ肛門」なるファイルをダブルクリックする格さん.食い入るように流される動画を見る悪の一味.それを見ながら頬を赤らめて慌てる黄門様.しかし,どこか嬉しそうな黄門様だ.

「ええい,静まれ,静まれい. この紋所が目に入らぬか」
と悪の一味に叫ぶ格さん.袂から取り出したのは,葵の御紋入りの痔の薬.
「こちらにおわす御方をどなたと心得る.畏れ多くも,尻の穴が凄いことになっている,水戸光圀公にあらせられるぞ」
格さんが力強く握るとチューブからにょろっとと出てくる軟膏.「こうもんさま」とはこのことかと平伏しながら笑いを堪えて肩を震わせる悪人一味.それを見ながら頬を赤らめて慌てる黄門様.しかし,どこか嬉しそうな黄門様だ.

本来ならば人に知られたくない面を他人に晒すことで喜びを得る黄門様.日本を行脚する本当の理由は,善意ではなく,自分の趣味.そして,黄門様が想像しなかった物を晒す格さん.黄門様と格さんの変態コンビ.そんな変態コンビを観察することを喜びとする助さんもまた変態.変態一行が日本全国世直しの旅.凄く迷惑だと思う.

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April 08, 2008

にわにわにがいた

少し前にテレビCMで流されていた文句,「携帯を庭って考えたら,楽しくなってきた」.
勝手なこというな,といいたい.携帯電話はどう考えても庭じゃないし,共通点は全くないといってもいい.これが認められるなら,何でもありだ.

いつもは仕事で帰りの遅い夫から,今日は早く帰れるとの連絡.そんな夫の帰りを楽しみに晩御飯の準備をする新妻こずえ.
「今日の味噌汁は美味しくできたかしら」
味噌汁をおたまで一口すくって味を見る.しかし,何か大切な味が足りない.
「あっ,出汁をとるの忘れてた」
慌てる新妻こずえ.夫の帰宅はもうすぐだ.新妻こずえは機転を利かせて携帯電話を味噌汁へ投入.再び味を見て満足する新妻こずえ.
「携帯電話を昆布って考えたら,出汁がでてきた」
携帯電話のお陰で,味噌湯から味噌汁へ.愛する夫へ美味しい味噌汁を.
今日の味噌汁は,何だかお母さんの味がした.

絶体絶命のピンチ.
トイレの個室ブースでトイレットペーパー切れ.残念ながら,今日に限ってティッシュもハンカチも持っていない.そして,便器の水の中に沈むマイリトルブラウニー.
彼と初めてのデートで,緊張の余り押し寄せた腹痛.何とかトイレの駆け込んで一仕事終えたものの,次なる不幸に襲われた.トイレの外では彼が待っている.
「どうしよう.これ以上,待たせると,大きい方をしていると,誤解じゃないけど,誤解されちゃうわ」
苦し紛れに自分のポケットを探って取り出した携帯電話.
「携帯電話をトイレットペーパーって考えたら,この不幸を乗り越えられそうになってきた」

エサをやるふりをしてやらない.
突然,大きな声で「ワンワン」と言って脅かしてみる.
勝手に散歩に連れて行ってこっそり返す.
近所で飼われている冴えない犬のコジローをからかうことが何よりも楽しい北村久重(71歳)であったが,最近,コジローは寿命で死んでしまった.楽しみが無くなり塞ぎ込みがちになる久重に,息子が贈ったのは携帯電話.そこに添えられたメッセージ.
「着信音は,親父の好きなコジローの冴えない鳴き声にしておきました」
息子の心遣いに涙を流す久重.
「携帯電話をコジローって考えたら,涙が出てきた」

雑誌の広告の体験談.
「こんな私が医学部に合格だなんて,はっきりいって信じられません.高校3年生になって慌てて受験勉強を始めたのですが,医学部どころか,大学に合格することも想像できませんでした.そんな私が藁にもすがる思いで始めたところ,信じられない勢いで偏差値が上がりました.携帯電話を記憶術って考えたら,人生が変わりました.本当にありがとうございました」

誰からも掛かってこないし,誰にも掛けない.メールも使わないし,インターネットも見ない.そんな自分の携帯電話.携帯電話をただの時計って考えたら,いらない気がしてきた.

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