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August 29, 2008

フェンシングナウ

フェンシングには,「フルーレ」,「エペ」,「サーブル」という三種類の競技があるらしい.何のことやらさっぱり分からないが…….
しかし,何故かは分からないが,この三種類に心惹かれる.何だろう「フルーレ」,「エペ」,「サーブル」って.

子供から大人までみんな大好きなお菓子の定番といえば,これだ.
牛乳と混ぜるだけでお手軽に楽しめる,果肉入りのデザート「フルーレ」.
気の利いたちょっとしたお土産に最適な,サクサクした食感が魅力の「鳩サーブル」.
クリームの挟まったシューにチョコレートが掛かった「エペレア」.
みんなが大好きだ.

高級レストランのひとコマ.
「お客様,お肉の焼き加減は如何いたしますか」
「ミディアムレアで頼むよ」
「それでは,お客様.肉を焼くシェフの気持ちは如何いたしますか」
「それはフルーレでお願いできるかな」
フルーレな気持ちで肉をミディアムレアに焼き上げるシェフ.エペという程緊張しているわけでもなく,サーブルという程気持ちが高ぶっていない状態で肉を焼くシェフ.牛を思い,お客さんを思い,そしてフルーレを思う.今日の肉は最高だ.

今年入社した新人は,大学でサーブルを研究テーマにしていたらしい.
この職場には,フルーレのスペシャリスト,エペのスペシャリストが既にいる.今回の新人の配属で,フルーレ,エペ,サーブルの全てが揃うことになる.
新規プロジェクトが動き出す.

合コンで,今一番盛り上がる話題といえば,フェンシング占いだ.
「俺ってエペだから,サーブルとは気が合うんだよ」
「やだ,私,エペってちょっと苦手なんだよね.個人的にはフルーレってちょっといいかなって思う」
「あっ,俺ってフルーレなんだよ」
合コンで飛び交う「フルーレ」,「サーブル」,「エペ」.各人の気持ちがフルーレ,サーブル,エペとなって錯綜する.合コンという決闘の場.

「最近,フェンシングのやり過ぎで,肩のあたりがフルーレ気味でさあ」と知ったふうな口をききたい.

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August 23, 2008

グレコのおまけ

レスリングのスタイルの一つ「グレコローマンスタイル」.グレコローマンスタイル以外のスタイル以外にもスタイルがある.しかし,そのスタイルを知っている人は多くない.

優雅に動くレスリング.
嫌味の無い動きで相手を捕らえ,庶民と一線を画す動きで膝をつき,風になびく髪は大空を羽ばたく鳥のよう.
レスリングの傍ら手に持ったワイングラスを傾けてワインを楽しみ,チーズを一口.チーズを食べると見せかけてワインを楽しむ.ワインを楽しむと見せかけて,チーズを食べると思わせて,味噌を練ってみる.味噌を練りつつ,ワインを楽しむと見せかけて,味噌の味をみる.
レスリング,「セレブリティースタイル」.レスリングの創始者といわれるグレコローマンが生涯をかけて目指した存在のセレブリティー.グレコローマンの理想のスタイルだ.

レスリングで組んだ相手の脇の下から爽やかな森の木々達の香り.相手の尻の割れ目から漏れてくるのは涼しげな高原の風.流れる汗は心地よい湧き水か.暑苦しいスポーツに与えられた一つの清涼剤.戦う自分も爽やか,相手も爽やか.それが,レスリングの「サマーリゾートスタイル」.
レスリングの創始者といわれるグレコローマンが過ごした夏の思い出,それがサマーリゾートスタイルだ.

戦う相手を襲うライオンのような攻撃.その攻撃をいなすのはシマウマを思わせる動き.肉食獣が草食獣を力で凌駕するのか,草食獣が肉食獣をスピードで翻弄するのか.最後に勝つのか肉食獣か,それとも草食獣か.そんなレスリングスタイルこそ,「ンバホスタイル」だ.
アフリカの勇敢なる少数民族ンバホ族.その民族の英雄ソチャンマは日本でも多くの人に知られていると思う.そんなンバホ族の戦うスタイルこそ,ンバホスタイルだ.攻撃と防御の間に求婚ダンスを入れて,対戦相手への愛も忘れない優しさ.野生と優しさの融合形,ンバホスタイルだ.
レスリングを始めた勇敢なるアフリカの少数民族,グレコローマン族.その民族とライバルであったンバホ族.
勇敢なる民族の戦いが現在でも伝えられていることは,人類の財産だ.

組もうとする手を振り払う対戦相手.選手の口から思わず漏れる言葉.
「ゴッチ,離しちゃだめだ」
今度のクラス替えで,親友だった二人は離れ離れ.例え,現実で繋いだ手は離れても,心で繋いだ手は離れないよね.クラスは別だけど,心はいつでも一つだよね.
レスリング,「クラスは離れても友達だよねスタイル」.
相手を厳しく責めるのも自分が親友だからだよ.親友だからこそ素直な気持ちって言えるよね.一本じゃ折れる矢でも,二本だと折れないかもしれないよね.
レスリングの創始者といわれるグレコローマンの幼き日の思い出,「クラスは離れても友達だよねスタイル」.グレコローマンの思いでは,レスリングの一スタイルとしていつまでも生き続ける.

レスリングの創始者,グレコローマン.彼のこころは今でも確実に生きている.

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August 12, 2008

ブログさん

警察官の愛称「お巡りさん」.変な呼び方だと思う.「お巡り」+「さん」で「お巡りさん」.巡る人,お巡りさん.キングオブ巡る人,お巡りさん.別な言葉に置き換えて「パトロールさん」と呼んでもいい.自分以外の人にこの「お巡りさん」という呼び方の違和感が伝わるか疑問だが,話を進める.
「お巡りさん」と同じような違和感がある呼び方は,力士の愛称「お相撲さん」だ.やっぱり何か変な感じがする.水泳選手を「水泳さん」と呼んでいるのと同じような感じだ.
サラリーマンは「給料さん」の英語表現だと考えると,やはり変な感じがする.
変な感じがするとは思いつつも,個人的にはこの呼び方は嫌いではない.

・街をうろつく隣家の爺さんは「徘徊さん」
・中学生の「思春期さん」
・海水浴場に集まる「半裸さん」
・腰が痛いぞ「腰痛さん」
・定職に就かない「自分探しさん」
・バーベキュー大好き「肉欲さん」
・エリート社員の「出世さん」
・甘さを求める「スイーツさん」
・板ばさみに苦しむ「課長さん」
・最近キレの悪い「残尿さん」
・トイレへ向かう女子の「ポーチさん」
・長ネギの「万能さん」

いつか自分もネギのように「万能さん」,いやむしろ「ネギさん」と呼ばれたい.

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August 04, 2008

すすり餅

すすり餅はもっと注目されても良いと思う.大量の餅を紐状にして噛まずにするすると飲み込むすすり餅.命が懸かっていると思う.
現在のすすり餅のかたちになるまでに何人もが命を落としただろう.人類の英知の結晶といっても良い.ただの変な食べ方で終わらせてはいけない.すすり餅はもっと生活に取り入れられるべきた.

中学校の卒業式.卒業生が声を揃えて答辞.
「僕達は」
「私達は」
「卒業します」
ピアノで奏でられる「仰げば尊し」をBGMに一斉に餅をすする卒業生.卒業すすり餅だ.
好きだった女子生徒を横目で見ながら餅をすする男子生徒,部活で思うような結果を残せなかったことを思い出しながら餅をすする生徒,進路が違う親友を思いながら餅をすする女子生徒.
流れる涙は餅でえずいたせいか,卒業の寂しさのせいか.

人間ドックで嫌な検査といえば胃部X線検査だ.大量の餅をすすり餅で飲み込み,動くベッドの上に横になって胃をいろいろな角度からX線で撮影.ベッドが動くたびに胃の中の餅が動く.
ベッドが動くから餅が動くのか,餅が動くからベッドが動くのか.実はベッドは動かず餅だけが動いているのか,それとも餅は動かずベッドだけが動いているのか.どこまでが胃でどこからが餅なのか,餅と自分の境界はどこなのか.餅は自分の一部なのか,自分が餅の一部なのか.

下校時に見つけた下駄箱に入った一本の餅.餅を手に取ってすすると餅の先に書かれた文字.「あなたが好きです」.
下駄箱に入っていた「ラブすすりり餅」.いつもは味のない餅が甘酸っぱく感じられる.胸が一杯,すすった餅で腹も一杯.

「丸和君,ちょっといいかね」
と部長に声を掛けられた丸和君.
「悪いんだけど,今度の日曜日,得意先とのこれ私の代わりに行ってくれないかね」
これと言いながら部長の手つきは餅を口に流し込む手つき.「接待すすり餅」だ.
丸和君の今度の日曜日の予定はすすり餅.思わず帰りに駅ですすり餅の素振りが出てしまう.それを見て「やだ,あの人,すすり餅の素振りよ.略して素振り餅よ」とひそひそ話す女子高生.
今度の日曜日は,丸和君の「ナイス餅」の声が響くことだろう.

NHKの番組「趣味悠々」.次回のテーマは「初めてのすすり餅」だ.

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