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September 18, 2008

たくましく育ってほしい

「わんぱく相撲」という言葉をつけるだけで,和やかな雰囲気になる気がする.

ニュース番組にて.
「只今入ってきたニュースです.連続誘拐殺人の容疑で指名手配されていた丸和太郎が,身柄を拘束されました.繰り返します.連続誘拐殺人の容疑で指名手配されていた丸和太郎が身柄を拘束されました.なお,丸和太郎は,小学生の頃,わんぱく相撲のチャンピオンでした.繰り返します.丸和太郎はわんぱく相撲のチャンピオンでした」
殺伐としたニュースが「わんぱく相撲」のお陰で和やかに.ニュースを読み上げるキャスターの口元も緩む.

あるインタビュー記事より抜粋.
「いやー,そんなつもりはなかったんだけどね.無理やり彼が鼻に下水道を通すから(笑)」
「それは予想外でしたね.でも実はその下水道は下水道というほど下水道ではなかったと」
「うん,むしろフィレンツェの憂鬱に近かったんじゃないかな(笑).憂鬱を含みつつ歓喜が下水道を流れていたと言えばいいのかな(わんぱく相撲)」
わんぱく相撲を取り入れることにより,インタビューは和やかになり,内容は読者に伝わりやすく.

会社における役職
山田部長
川北課長
下沢わんぱく相撲

青森で冬によく見られる光景.
地吹雪が吹き荒れ,全身が凍りつくような寒さの中,家にたどり着く.
「ただいま」
と家に入ると年老いた母親が迎える.
「お帰りなさい.寒かったろうねえ.わんぱく相撲を温めておいたから,中に入っておあがんなさい」
青森の厳しい冬を乗り切るための昔からの知恵,わんぱく相撲.温かいわんぱく相撲が身も心も温めます.囲炉裏の匂いがします.

自分の人生で足りないものは,わんぱく相撲なのかもしれない.

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September 11, 2008

崖の上のイカ

日本人のイカの消費量はすごいらしい.一世帯につき約3kgのイカを消費しているらしい.個人的にはそれほど食べている気はしないが,自分でも気が付かないうちにイカを消費しているのかもしれない.

「今日はステーキよ」
そう言うお母さんの声に喜び,ステーキを頬張る子供達
「お母さん,このお肉,お肉みたいじゃないね」
「このお肉は高級なお肉なのよ.ステーキ用の高級お肉よ」
「やったー」
純粋に喜ぶ子供を見て微笑む母.お母さんが出したのはイカステーキ.そして,炊きたての米と見せかけて炊きたてのイカ.味噌汁と見せかけてイカの絞り汁.
母の罪は深い.

電車でそれぞれ自分の携帯電話をいじりながら会話する男子高校生.
「知ってるか,日本人ってイカを結構食ってるって」
「まじ,俺そんなにイカ食ってないんだけど」
「俺も食ってねえよ.ってことは,日本のどこかにすげえ食ってる奴がいるってことじゃね」
「誰だよ,そいつ」
男子高校生よ,君達がいじっているその携帯電話の部品は80%はイカからできているのだ.

タクシーでの会話.
「運転手さん,日本のイカの消費量って凄いらしいね」
「お客さん,イカに詳しいんですか」
「いやー,それほどでもないけど.イカにはうるさいよ」
「でも,イカもそんなに食べられたらつらいでしょうねえ」
そんな会話をする運転手,間違いなくイカだ.

「夢じゃないもん.メイ,本当に見たんだもん」
今まで見たことも聞いたこともない大きな生き物に森で会ったと,姉と父に主張する幼い女の子メイ.
「お父さん,メイ,こんなこと言ってるよ.
「メイ.お父さんも,さつきもメイが嘘つきだなんて思ってないよ.メイはきっと森の主に会ったんだ.それはとても運のいいことなんだ」
メイが見たもの,それは間違いなくイカ.となりのイカロ.イカバスもいるよ.

彼を見ると胸がキュンとなって苦しい.
ふと気が付くと,彼のことをなんとなく考えている.
このままこの気持ちを伝えずに終るのは切ない.でも伝える勇気が出てこない.
このまま友達の関係を続けるべきか,友達の関係を終らせるリスクを背負ってでも一歩前に踏み出すべきか.
思春期の女の子にありがちな勘違い.それは初恋じゃなくてイカだ.

自分は本当に人間なのか,それとも本当はイカなのか.判断する分岐点に来ているのかもしれない.

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September 09, 2008

お前の物は俺の物

そういえば,自分のことを「俺様」と呼ぶ人を見たことがない.漫画やアニメなどではジャイアンのようなキャラクターが,自分のことを「俺様」と呼ぶのは目にしたり耳にしたりしたことはあるが,現実の人が自分のことを俺様と呼んでいるのを聞いたことはない.実際に「俺様」が使われることはあるのだろうか.

今日部長から解雇を告げられた丸和太郎氏.
「妻や子供には何て言おう」
と言って夜空を見上げる.職場から家の最寄り駅まで片道2時間の道のり.最寄の駅からは徒歩で20分.広いとはいえないながらも買った郊外の一戸建ての家で待つ妻子の元へと帰る丸和太郎氏は,家へと歩きながら見上げた空が満天の星空であることに気が付く.
「家の近くってこんなに星が見えたんだ.気が付かなかった.心に余裕が無かったのかなあ」
頬を涙が伝う.そして,夜空の星のいくつかを線で結びながら無意識に口から言葉が出る.
「今日からこの星座は俺様座」

小学六年生の女の子で流行っている片思いの彼と両想いになるおまじない.
夜の12時から10分間,「俺様,俺様,……」と呟きながら,味噌に好きな人の名前を書いてかき混ぜ続けると,次の日に彼から告白されるという.

女子社員の会話.
「ねえねえ,こずえ,この話知ってる」
「えっ,何」
「あのいつも冴えない川北さんってさあ」
「うんうん」
「昔は,『俺様』で凄かったらしいわよ」
「ええっ,本当に」
今でこそ窓際で細々と仕事をする川北さん.昔は俺様として会社で大暴れ.
川北さんは再び俺様に返り咲こうと虎視眈々と狙っているらしい.

ちびっ子に人気の戦隊物のテレビ番組.
傲慢レッド,尊大ブルー,高慢グリーン,横柄イエロー,上からピンク.
5人揃って「俺様ファイブ」.
特に悪を懲らしめたりしない.

新鮮な俺様を三枚に下ろし,身をひとくち大に切る.皮を剥いて半分に切ったサトイモ,乱切りにしたニンジン,ささがきにしたゴボウを醤油,酒,砂糖,ショウガで煮ると
山形県の名物,俺様煮.
初秋に旬を迎える俺様を一番美味しく食べる食べ方だ.

いつか使いたい一人称「俺様」.語尾に俺様と付けて話をすることから始めてみたい俺様.

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