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September 11, 2008

崖の上のイカ

日本人のイカの消費量はすごいらしい.一世帯につき約3kgのイカを消費しているらしい.個人的にはそれほど食べている気はしないが,自分でも気が付かないうちにイカを消費しているのかもしれない.

「今日はステーキよ」
そう言うお母さんの声に喜び,ステーキを頬張る子供達
「お母さん,このお肉,お肉みたいじゃないね」
「このお肉は高級なお肉なのよ.ステーキ用の高級お肉よ」
「やったー」
純粋に喜ぶ子供を見て微笑む母.お母さんが出したのはイカステーキ.そして,炊きたての米と見せかけて炊きたてのイカ.味噌汁と見せかけてイカの絞り汁.
母の罪は深い.

電車でそれぞれ自分の携帯電話をいじりながら会話する男子高校生.
「知ってるか,日本人ってイカを結構食ってるって」
「まじ,俺そんなにイカ食ってないんだけど」
「俺も食ってねえよ.ってことは,日本のどこかにすげえ食ってる奴がいるってことじゃね」
「誰だよ,そいつ」
男子高校生よ,君達がいじっているその携帯電話の部品は80%はイカからできているのだ.

タクシーでの会話.
「運転手さん,日本のイカの消費量って凄いらしいね」
「お客さん,イカに詳しいんですか」
「いやー,それほどでもないけど.イカにはうるさいよ」
「でも,イカもそんなに食べられたらつらいでしょうねえ」
そんな会話をする運転手,間違いなくイカだ.

「夢じゃないもん.メイ,本当に見たんだもん」
今まで見たことも聞いたこともない大きな生き物に森で会ったと,姉と父に主張する幼い女の子メイ.
「お父さん,メイ,こんなこと言ってるよ.
「メイ.お父さんも,さつきもメイが嘘つきだなんて思ってないよ.メイはきっと森の主に会ったんだ.それはとても運のいいことなんだ」
メイが見たもの,それは間違いなくイカ.となりのイカロ.イカバスもいるよ.

彼を見ると胸がキュンとなって苦しい.
ふと気が付くと,彼のことをなんとなく考えている.
このままこの気持ちを伝えずに終るのは切ない.でも伝える勇気が出てこない.
このまま友達の関係を続けるべきか,友達の関係を終らせるリスクを背負ってでも一歩前に踏み出すべきか.
思春期の女の子にありがちな勘違い.それは初恋じゃなくてイカだ.

自分は本当に人間なのか,それとも本当はイカなのか.判断する分岐点に来ているのかもしれない.

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