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December 29, 2008

コラ源

どうやらコラーゲン鍋という鍋料理があるらしい.食べたことも見たこともないので,どの様な鍋料理なのか想像が付かない.コラーゲン鍋というのは何なのだろう.鍋に入っているコラーゲンというのはどの様な物なのだろう.

北陸で冬の寒い季節に美味くなる物といえば,コラーゲンだ.
日本海の荒波に揉まれ身が引き締まり,程よく油の乗ったコラーゲン.新鮮なコラーゲンをぶつ切りにして,白菜やシイタケなどと鍋で煮込む.
地元の漁師達は,気の合う仲間とコラーゲンを煮込んだ熱々の鍋を囲んで酒を酌み交わす.北陸の漁師料理のコラーゲン鍋.
これで明日の寒さも乗り切れる.家族のために働ける.

「ハックション」
とくしゃみと共に口から飛び出るのがコラーゲン.

群馬県のある村に伝わる昔話.
昔々,親孝行な樵の彦左が居りました.彦左の母親は病気に臥せっており,余命幾許もありませんでした.ある日,彦左は山の中で今まで見たこともない泉を見つけました.彦左は,その泉の水を持ち帰り,母親に塗ってみたら,母親の肌はみるみる内に張りがでて,保水力も高まりました.母親はやがてオシャレをして町に出かけるようになりました
水がお酒になったという「養老孝子伝説」に並ぶ,「コラーゲン孝子伝説」.
その泉は今でも群馬県にあり,コラーゲンが湧き出ているという.コラーゲン産出量日本一の群馬県では知らない人はいない昔話だ.

年頃の女の子はコラーゲンで枕を濡らす.

甲子園の地下ではコラーゲンが採れるという.甲子園の地下室の天井のひび割れからコラーゲンが染み出して滴り落ちる.
高校球児達が試合に負けて流した涙は甲子園の土に染み込み,数年をかけて甲子園の土でろ過され,不純物が取り除かれて純度の高いコラーゲンが地下室で雫となる.高校球児の悔し涙の75%はコラーゲンで出来ているという.
滴り落ちたコラーゲンは小さなビンに詰められて出荷され,やがてはご婦人の肌にツヤとハリを与える.甲子園の六甲.オシャレ業界で今一番注目が集まるスポットといえば甲子園.
高校球児とオシャレが甲子園を目指す.

コラーゲンのことは詳しくは分からないが,思い出とかそんな抽象的なものなのだと思う.

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December 21, 2008

最初に言い出したのは

「好き嫌いをなくす」.「食べ物の好き嫌いをなくす」のような使われ方をする言葉だ.見聞きするときはいつも変だなあと感じてしまう.
「嫌いな食べ物をなくす」というは良いと思うが,「好きな食べ物」はなくさなくてもいいんじゃないのか.嫌いな物をなくすのはいいと思うが,その勢いで好きな物までなくすのは完全に勇み足だ.
しかし,日常にそんな勇み足が存在するのも事実だと思う.

思春期真っ只中の田所カナエさん(16歳).カナエさんの悩みは,好き嫌いがあること.
最澄は好き,でも空海なんて大嫌い.僧に好き嫌いがあってはいけないと思い,カナエさんの来年の目標は,「空海嫌いと最澄好き」を治すだ.
最澄は好きだけど空海は嫌いな乙女心が,複雑に揺れ動く.

「私,右の鼻の穴は好きなんだけど,左の鼻の穴は嫌いなのよね」
サチコさん(22歳).好き嫌いはいけないと,左右の鼻の穴の間にある壁の部分を取り去ることを決意.その結果,鼻の穴は一つになった.
中国の故事でそんな話があったような気がする.

「あれっ,俺の名前って変じゃね」
学問に勤しむガリレオ・ガリレイが,ある日ふと気が付いた.天動説も変だけど,それ以上に自分の名前が変だと.
変であっても,自分の名前が好きなら問題ないのだが,必ずしも好きな訳でもない.ガリレオの部分は好きなのだが,ガリレイの部分が嫌いなのだ.
ガリレオ・ガリレイは自分の名前の好き嫌いを失くすため,改名することを決意.正式に改名するのは面倒なので,自分の心の中だけで改名することを決意.
1605年,ガリレオ・ジャガーが41歳のときの出来事である.

育ち盛りの北村一君(10歳).一君の好きな物はカレーライス.
ある日,一君は友達に「カレー味のウンコ,ウンコ味のカレー.食べるのならどっち」と問われて悩んだが,問題の根元には「自分は,カレー味のカレーは食べられるのに,ウンコ味のウンコは食べられない」ことに気がついた.カレー味のカレーは好きだが,ウンコ味のウンコは嫌い.
カレー好きの自分はこれではいけないと,一君は一大決心.来年の目標はカレーの好き嫌いを無くすことだ.
でも一君,片方はカレーではないんだよ.

空海と後悔は言葉が似ている.だからどうだということもない.

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December 02, 2008

ラジオていそ

定礎って何だろう.ビルなどの建物の土台に彫られた「定礎」の文字を見るたびに,何のためにあるのかと疑問に思う.何故「定礎」などという物ができたのだろう.

兄の源頼朝と対立した源義経は妾の静御前と吉野に潜伏するが,頼朝の追討を受けて静御前と別れることになった.
そのとき二人は愛の記念に,吉野の山に「定礎」を残したという.現在,その定礎は,ジャスコ吉野山店の定礎として使われており,国の重要文化財に指定されているという.
現代に生き続ける愛のメモリーにせつなさ炸裂だ.

全国を行脚する弘法大師は,ある村で日照りで苦しむ農民達に出会ったという.
弘法大師は農民達を助けようと手にしていた杖でポンと地面を突くと,地面から定礎が出てきたという.
定礎の出現に驚く農民を背に,一仕事終えた顔をして村を去る弘法大師.そして日照りで苦しむ農民達は,これで救われることはなかったという.

「卒業しても3年2組のみんなの気持ちは一つだよ」+「昆布のミネラル」→「先生方への感謝の気持ち」→「定礎」

昔の中国に礎という国がありました.ある日,礎に矛と盾を売りに来た男が,往来に店を広げて言いました.
「この矛は,どんな盾も突き抜く矛だ.そしてこの盾は,どんな矛も防ぐ盾だ.さあ,皆さん,買って行ってくれ」
礎に住む定はその男に訊ねた.
「その矛でその盾を突いたらどうなるんだ」
男は答えた.
「矛は盾を突き破るが刃がこぼれて切れなくなり,盾は矛の刃を防ぐが盾自体も使い物にならなくなる.一度で両方とも壊れるから,そんなことやっちゃだめだよ」
辻褄が合わないようだが,辻褄が合っていることを「定礎」と言ったという.転じて,ビルの土台を「定礎」と言ったという.どう転じたのかは分からない.

定礎の下にはみんなの思い出とかが埋まっていると信じたい.

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