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November 09, 2010

パワースポット

「パワースポット」って何なんだよと思う.その場所に行くだけでパワー的な何かが貰える,そんなお得なスポットがあるものかと思う.無料でもらえる貰えるパワーというのは,やはり安っぽいパワーだったりするのだろうか.それとも,フリーのビジネスモデルのような,ユーザの10%程度がお金を払えば利益が出るようなビジネスモデルだったり,ユーザではなく広告主的な何かが負担するようなビジネスモデルだったりするのだろうか.
よく分からないが,近くにあったら便利なのだろうか.

「ちょっと,奥さん,これからパワースポットに行こうと思っているんだけど,一緒にどう」
「あら,丁度,私も行こうと思っていたのよ」
主婦達が連れたって向かう先はパワースポットこと,街の小さなスーパーマーケットの「マツカネ」.安い価格で家計にパワーを与えるスポットだ.さらに,夕方のタイムセールで安い価格のさらに10%オフ.小さなスーパーで安さのグランドスラム達成.
鬼に金棒,主婦にマツカネだ.

一般的には知られていないが,全ての中学校には目立たない場所にパワースポットがひっそり設置されている.パワースポットからは,ひっそりとパワーが湧き出る.
生徒達はパワースポットからのパワーを受け,体に毛が生えてきたり,自分には不思議な力が宿っていると考えてみたり,自作の詩を書いてみたり,大人は汚いと思ってみたり,楽譜が読めないのに作曲してみたり,ボーカル以外のバンドメンバーを募集してみたり,味噌を練ってみたり,楊枝でのどちんこを突いてみたり.
迷走盛りの中学生.それは全てパワースポットの影響だ.

デパートの食料品売り場おばちゃんが試食を勧める.
「パワースポットの試食ですよ」
「一口いかがですか」
今まで自分で出向かないとならなかったパワースポットがお手軽に自宅で味わえる.
「まずは試してみてください」
その声にデパートの買い物マダム達が集まる.
今日の家族の夕食に一品パワースポットが追加.お父ちゃんも喜ぶのだ.

石川啄木の短歌.
はたらけど はたらけど猶 わが生活 
 楽にならざり ぢっとパワースポットを見る
石川啄木はパワースポットをたびたび訪れていたらしい

小学生の作文より.
「ぼくのおじいちゃん」
ぼくのおじいちゃんは,こうふんするとパワースポットから青い汁がふき出します.夏休みにおじいちゃんの家に遊びに行ったら,ナイターを見ながらパワースポットから青い汁を出していました.ほかにも,青い汁をたくさん出しました.夏まつりでぼんおどりをしながら青い汁,スイカを食べては青い汁,くしゃみをしたら青い汁,かぜかなと思ったら青い汁,はつこいかと思ったら青い汁.
ぼくは,とてもかっこいいと思いました.早くぼくのパワースポットから青い汁が出たらいいと思いました.

パワースポット,ちょっといいかなという気がしてきた.

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